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首まわりや腰まわりの痛み(後編) – 宮古島 BIRD整骨院

BIRDバード整骨院コラム&お知らせ記事

2019/08/12(月)

首まわりや腰まわりの痛み(後編)


前回は、筋繊維には大きく分けて2種類のタイプがあり、その割合によって構成されるという事について書きました。

今回は、その筋繊維が「変性(へんせい)」を起こすという事について書いてみます。


変性とは字のごとく、「性質が変わる」という事になりますが、例えば卵に熱を加えることによって固くなりますね。これは、熱によって卵を構成しているタンパク質(アミノ酸)の構造が壊れて分子的な形状が変わることで起こります。


筋肉の話に戻りますが、首まわりや腰まわりの痛みはひどい場合になると、「頸椎椎間板ヘルニア」や「腰椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」など医療機関で診断されると思います。


首や腰のヘルニアと診断されたという方は、その痛みやしびれがヘルニアからきているものだと100%思い込んでいないでしょうか?

腰の痛みなどは非特異的腰痛(ひとくいてきようつう)といって、医学が発展した現在でも未だに85%は原因が特定できない腰痛だそうです。


リハビリや薬などで改善がみられない場合は、手術の適応となりますが、その手術に関してあるリスクが提唱されているようです。


そのリスクというのは、筋肉が脂肪組織に変性したり、タイプⅠの繊維がタイプⅡに変性するという事が良く起こるということです。


オペをして良くなったという人もいれば、逆に症状が悪化したという人も良く耳にします。その違いは何だったのでしょうか?そもそも原因はヘルニアにあったのでしょうか?だとしたらヘルニアを取り除いたり、脊柱管を広げれば治るはずです。他に考えられる原因は無かったのだろうか。


整形のドクターが書いているブログをご紹介します。

【ドクターシミズのブログより抜粋】

~健康な人では、背骨の周りの筋肉、傍脊柱筋はタイプIの線維を多く含みます。タイプIは持続的な収縮の可能な遅筋線維です。

瞬発的な収縮の可能な速筋線維タイプIIよりも直径が比較的大きく、姿勢と関節の安定性維持における役割を反映しています。しかし、慢性腰痛の患者さんの傍脊柱筋に見られる異常には、タイプII線維の萎縮、タイプIからIIへの転換などが認められています。つまり、持久力があるタイプIの割合が減り、さらに筋肉量も減少してしまっているのです。そうすると、疲れが出やすく、腰痛を発症しやすくなるのです。

さらに、傍脊柱筋の筋肉が脂肪に変性してしまうこともよく認められます。
私は多くの慢性腰痛の原因はこのような筋肉の量が減少し、質も悪くなり、脂肪に置き換わってしまうことで起きると考えています。~


⇒ドクターシミズのひとりごと「脊椎の手術を受ける前に」



以上のように、筋繊維が姿勢の安定化を図る遅筋繊維から瞬発的な収縮を起こす速筋繊維に変性を起こしたり、脂肪組織に変性することが起こるという事です。

慢性的な腰痛の原因について、筋肉量やその質の低下によって筋肉が脂肪に置き換わるという事が言われているのです。


もちろん運動不足や不良姿勢からも筋肉が硬くなり痛みを誘発したりすることも良くありますが、筋肉自体が変性を起こしている場合は、運動不足や姿勢を良くしたところであまり効果は期待できないでしょう。

姿勢を支えるという役割の筋肉量が減少し、脂肪組織に置き換わったり持続的な収縮が続かないとなってくると、


・姿勢を支える筋肉量の減少と脂肪組織の増加⇒長時間の姿勢維持が疲れやすくなる⇒不良姿勢が起こりやすくなる⇒首から腰の痛みや不調が起きやすくなる


・遅筋繊維から速筋繊維への変性が増加する⇒エネルギー(ATP)の産生能力が低下する⇒長時間の姿勢維持が疲れやすくなる⇒不良姿勢が起こりやすくなる⇒首から腰の痛みや不調が起きやすくなる


このような流れが起きてくるのではないでしょうか。
特に脊柱の周りは神経の束が集まっている所でもあります。神経は血管とほとんど同じルートを走っていますが、脂肪組織には血液の供給はほとんどありません。エネルギーの元となる栄養を運んでくるのは血管です。そして、その血液成分が重要になります。

神経組織にも栄養成分が隅々まで行き渡らなければ、しびれなどの神経症状も出てくる可能性は十分に考えられます。

もし、筋繊維の変性により痛みが誘発されているとしたら、その変性が起こらないような生活を送る必要があるのではないでしょうか。


「筋繊維を増やし、内臓脂肪や皮下脂肪などの余分な脂肪を減らす」という事がとても重要だと思います。


脂肪に変換されるのは主に余った糖質からです。

普段から糖質(炭水化物や甘い物、果物)の摂取が多く、一番必要なタンパク質や脂質が十分に摂取できていない食生活になっていないでしょうか?特に、果物や清涼飲料水に多く含まれている果糖(フルクトース)は、ブドウ糖よりも吸収が早く内臓脂肪に変換されやすい糖質です。


血糖値(血中のブドウ糖濃度)が上がれば、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは余分な血中ブドウ糖を、筋肉や肝臓、脂肪細胞にしまい込む事で血糖値を下げます。


筋肉や肝臓にしまう場合はグリコーゲンという形で、そしてそれでも余る場合は脂肪細胞に脂肪としてため込んでしまいます。脂肪蓄積はこのメカニズムによって起こります。つまり、余分な糖質を摂取していく事で、インスリンの作用によって脂肪として蓄えられるのです。一方で、インスリンは筋タンパクや骨コラーゲン合成作用もあるので、身体が大きくなるためには必要なホルモンでもあります。
しかし、糖質は「糖新生」といって体内でも合成することが出来るので、食事で摂取してもすぐ余ってしまうという事を頭に入れておきましょう。


脂肪組織や筋繊維の変性が首や腰の痛みに影響している側面があるならば、普段からの食生活を見直していかない限り、本来の意味での改善は難しいのではないでしょうか。 もちろん姿勢や運動、睡眠、ストレスなども重要ですが、身体は人それぞれ違います。

食べた物が身体で起こす化学反応も、筋肉や睡眠の質も、ストレスの感じ方も、皆全て同じ作用ではありません。

まずはやってみる事。

体で実感する事。

何かイイ感じならそれを続けてみる。
合わなければ軌道修正しながら続けてみる。


そうやって取捨選択しながら、ベストのものだけ残していくという作業によって、栄養もトレーニングも無駄が無くなっていくと思います。