2024/02/08 (木)

【オスグッド病】運動のし過ぎ？成長痛？姿勢の問題？・・・それだけでは！

カテゴリー：スポーツ障害 ひざの痛み

おはようございます。BIRD整骨院です🤗

晴れたり雨降ったりと忙しいこの頃。

今日のテーマは、

【オスグッド病】運動のし過ぎ？成長痛？姿勢の問題？・・・それだけでは！


オスグッド病　オスグッド・シュラッター病

病と名前はついていますが、成長期に良くみられるスポーツ障害で

いわゆる成長軟骨にストレスがかかり起きてしまう疾患です。


膝下の脛骨粗面に付着している大腿四頭筋の牽引によって脛骨粗面周辺が引っ張られ

走ったり　ジャンプしたり　といった動作で痛みが起こります。

ひどい場合は、軟骨部分が徐々に出っ張ってきて膝が深く曲げられなくなり

触ったり押しても激痛がはしってしまう、地味でイヤなスポーツ障害です。


主な原因としては、

✅運動のし過ぎ

✅カラダの硬さ

✅ストレッチ不足

✅成長痛

✅姿勢の悪さ

など

このような事が要因となって起こると言われています。


治療のセオリーとしては、

➡️安静、休息（練習を休む）

➡️ストレッチやアイシングをしっかり行う

➡️大腿四頭筋やふくらはぎなどの筋肉を柔らかくする

➡️患部にテーピングやサポーターをして牽引ストレスが掛からない環境を作る


一般的にはこのようなケアを施しながら

痛みが軽減してきたら徐々に復帰していく　というような流れが多かったりします。


もちろんこれらのケアでしっかり回復する選手もいれば

しっかりこなしてきてもなかなか・・・

良くなったと思ったけど練習するとまた・・・

というようなケースも少なくなく、

むしろこういった経過を辿りながら

数ヶ月〜数年単位で軽快していくような経緯が多かったりします。

先日いらした患者さん

中学1年生のサッカー少年で

小学5年ごろから右膝の痛みが始まり

病院の検査でオスグッドの診断を受け、

良くなったり悪くなったりを繰り返しながら中学に進学。


整骨院や整体にも通って膝のケアや

アイシングやストレッチなども頑張ってこなしてきたが

ずっと膝の痛みはなくならず、思い切りプレーが出来ていない・・・

と悩んでいたところで、親御さんがネットで当院を見つけて来て下さいました。

これまでの経緯を伺いながら

お身体の状態を確認していくと、

膝下の脛骨粗面も見事に出っ張っていて、押してもらうと強い痛みが出る。

しゃがんでもらうと、痛みで４５度くらいしか膝が曲がらない。

正座をしようと膝をついた時点で地面に脛骨粗面が当たり痛くて出来ず、お尻も下ろせない。

ジャンプ動作やその場で駆け足してもらうと痛みが出る。

このような状態でした。


親御さんにも確認して頂きながら

なぜ今までしっかりケアしてきたのに良くなってないのか？

膝の回復をジャマしている要因は何なのか？

一旦痛みは置いといて、

まずそこから見ていき、その要因があれば取り除いていきましょう。

それが無くなった時の痛みの変化を見ていきましょう。

治療方針を本人と親御さんにも提案して施術させて頂きました。



結論から言うと、

初回の施術でこれらの主訴は全て改善し

正座も多少の違和感を残し出来るようになりました。

本人より、一番お父さんがビックリされていましたが・・・笑


ですが施術としてやったことは、

大腿四頭筋を柔らかくしたり

炎症を抑えたり

患部にかかるストレスを軽減するようなことではありません。


この方の回復をジャマしていた要因

それらを特定して取り除いた結果、痛みがなくなったわけです。

いくつか問題は見つかりましたが、主な要因は二つ

一つ目は・・・

足の使い方


体を支える1番の土台である足

その足の着き方　

つまり足裏の接地に問題があり、膝に負担が掛かっていたのです。


例えばですが、

SUPボードに乗るときに

波がない状態と波が立っている状態とで、どちらがグラグラしますか？

もちろん安定感が悪い後者の方ですよね。

バランスを保つために細かい動きがたくさん必要になるので

エネルギー消費も多くなってしまいます。


つまり、足の接地の悪さによって足関節が不安定になり

連動して膝周辺の筋肉、特に大腿四頭筋の緊張が常に強い状態になり

脛骨粗面にストレスが掛かっていたわけです。

なので一つ目はその修正。



もう一つは・・・

実はココが肝心なところなんですが。

足の接地が悪くなってしまった原因

そう、　原因の原因　　です。



ある事が原因となって、足の接地の問題が起こり

大腿四頭筋の牽引力が強くなってしまった結果、オスグッド病に繋がってしまったわけなんです。

つまり、大元の原因　です。

これが起点となって、

→ 足裏の接地の問題　→ 足首の問題　→ 大腿四頭筋の問題　→ 脛骨粗面のストレス　→ 患部の炎症症状・痛み


となっていたわけなんです。

ということは、

膝の痛みやカラダの硬さだけ見ていっても

正直30点（まだ高いかも・・・）なんです。


矢印を戻していき、最終地点まで解決出来て初めて100点満点になり、

今まで、良くなったり悪くなったりをずっと続けてきたのは

最初の方で止まっていたから。

ということになるわけです。


このようなことは、スポーツ障害に限らず往々にしてあり

色々頑張ってやってみてはいるけどなかなか・・・

運動のし過ぎだからしっかり休まなきゃ・・・

体が柔らかくなるようにケアを頑張らないと・・・

成長痛や歳のせいだからしょうがない・・・

炎症があるからストレスかからないようにしっかり固定して・・・


痛みだけにフォーカスしてしまうと、

この方のような経過を辿ってしまう事になってしまうわけなんです。



何が問題で回復できないのか？

最短で良くなるためには何をどうすればいいのか？

そういった視点も持って頂けると

意外にも・・・！！


ってこともあるかもしれませんので、

ぜひ参考にしてみて下さい。

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タグ: スポーツ障害, 宮古島, 膝の痛み